The 54th Scientific Meeting of the Japanese Medical Society for Lung Surfactant and Biological Interface

日本肺サーファクタント・界面医学会 第54回学術研究会

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日本肺サーファクタント・界面医学会 第54回学術研究会
開催にあたって

会長 橋本 修一

福岡歯科大学 生体構造学講座
病態構造学分野

この度、伝統ある日本肺サーファクタント・界面医学会第54回学術研究会を福岡で開催させていただくことになり大変光栄に存じます。また、福岡での開催は、私の恩師であります居石克夫先生(元 九州大学医学部病理学第一講座)が平成2年に第26回の学術研究会を担当されて以来、28年ぶりの開催になり、皆様を福岡の地に久しぶりにお招きすることができ大変喜ばしく存じます。

肺サーファクタントは肺胞II型上皮細胞から産生分泌されるアポ・リポ蛋白で難治性の呼吸器疾患の発症に関わる重要な物質として本学会の主な研究テーマとなってきました。近年は、肺サーファクタントそのものに関する研究から、II型・I型肺胞上皮の機能・発達異常や傷害と、肺の発達異常、急性肺傷害、間質性肺炎、COPDおよび肺癌などの発生との関連、また、肺サーファクタントの肺炎などの炎症における免疫学的防御機構への関与など幅広い分野への研究発展がなされてまいりました。さらには、肺胞II型上皮の発現に特異的なSFTPCやClub/Clara細胞に特異的なCCSPなどの遺伝子発現を利用した分化マーカーや、これらの遺伝子のプロモーター領域を利用してのそれぞれの肺上皮特異的遺伝子発現あるいは欠損を誘導するトランスジェニックマウスの開発、また、それらを利用した肺幹細胞の同定や肺上皮分化誘導の研究など肺上皮に関する分子細胞生物学的な基礎研究も飛躍的に進歩し、再生医療への応用研究でも進展がみられるようになってきました。

今回の学術研究会では、これまでの肺サーファクタントの研究テーマを基盤に、さらに、“肺上皮の幹細胞からの分化誘導と機能分化、再生医療への応用”にテーマをおいた学会にしたいと考えています。これに即し、この分野の研究の発展を期待して、今回は米国から肺の幹細胞研究の世界的権威でありますProf. Barry R. Stripp、および、Prof. Darrell N. Kottonをお呼びして、二人の招請講演に加え、国内の研究の第一線でご活躍中の先生方の教育講演、特別講演、若手特別講演を企画いたしました。本学術研究会の開催を通して、関連諸氏のみなさまに多くのご参加をいただき、意見交換の場の良い機会となって、少しでも医学全体の発展に貢献できれば幸甚に存じます。

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開催会場

九州大学医学部百年講堂

福岡県福岡市東区馬出3丁目1-1

事務局

日本肺サーファクタント界面医学会 第54回学術研究会 事務局

福岡歯科大学 生体構造学講座
病態構造学分野

〒814-0193
福岡市早良区田村2丁目15番1号
TEL:092-801-0411(代表)
(内線 674, 681)
E-mail:
hashimoto@college.fdcnet.ac.jp

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